第3回総会が開催されました

第7回代表委員会(第3回総会)報告
今回の総会-シンポジウムは、直前に、滋賀県長浜町で、幼稚園児2人が集団送迎中の母親に刺し殺されるという事件が起こる中で開催されました。これは、「安全・安心」の名のもとに進められている「子どもを見守る」とりくみへの「総動員体制」がもたらした悲劇とも言っても過言ではないのではないかと感じています。
「子どもを守るために」と言う言葉が「いや」と言えない雰囲気を醸し出し、半ば強制的に登下校の監視要員や地域パトロールに駆り出すやり方の中で、「地域で子どもを育てるためには、ほんとうは何が必要でそのためにどう手をとりあわなければならないのか」という基本的な論議とていねいなとりくみがなおざりにされていく傾向があることは否定できません。
「子どもを守るのは親の責任」という「自己責任」論と「もし何かあったら」という不安をあおる社会の中で、親たちは、監視するためのさまざまなアイテムを子どもの身にまとわせるだけでなく、ICタグを使った無線技術で、いつどこを通過したかまで、逐一携帯にメールで通信してもらうと言う過剰反応を引き起こしています。
子育て・子育ちの本質にせまらない取り組みは、さらに「不信・不安」を増大させ、親も子どももその取り組みに振り回され、疲れ、大きなストレスを感じはじめているのではないでしょうか。
「地域に子どものあそびを育てよう」「仲間と呼べる異年齢集団の輪を広げよう」「みんなで子育てを楽しもう」「ひとりぼっちの子ども、ひとりぼっちの子育てを地域からなくそう」と呼びかけ、全国各地に子ども・青年・大人たちの育ちあいの場=子ども会少年団を作り育ててきた活動が、本質にせまるほんとうに大切な活動であったことを私たちは痛感しています。
全国の少年少女センターが手を取り合って、この異常な子ども社会に新鮮でさわやかな風を送り込むことが新しい年の課題です。
1、経過報告
①事業について
全国集会のまとめ
報告集は発行しないことになっているので、代わりに「全国ネットニュース」に分科会報告を掲載する。
子どもを守る文化会議について
「子どもを守る会」には「講師バンク」のようなものを設立してもらい、講師の人たちを気軽に呼べる体制を作ってもらうよう要請する。文化会議は、神代事務局長が世話人として対応する。
全国ネットワークニュースの発行について(埼玉北部)
5号まで発行。速報性を出していきたい。代表委員会の報告や各地のニュースからの転載で、速報性と内容の充実を果たしていきたい。
②財政報告(略)
③機関誌「ちいきとこども」
第1号 「遊び」
第2号 「野外活動」
第3号 「日常活動」
第4号 「学びのある活動」
を発行した。
④研究会の開催について(略)
⑤整理委員会報告(略)
2、2006年度の活動計画
①全国集会(東京) 11月25日、26日
1日目:研修会型(連続講座)
2日目:分科会
②季刊誌発行
第5号=「地域に広がる活動」
第6号=「目標がある活動」
第7号=「話し合いを育てる」
第8号=「気になる子」
③ニュースの発行(4P版)・・・年6号以上
引き続き、埼玉北部センターが担当する。
④ホームページの運営
指導問題研究会メーリングリスト、地域活動交流メーリングリストを作成する。
⑤研究会について
全国集会の際に、「指導問題研究会」を開催し、地域の子ども組織の「指導」の現状と課題を明確にする。
⑥子どもを守る会への参加(理事の選出)
引き続き、神奈川・柳沢氏が担当する。
⑦代表者会議
6月24日~25日 川崎
9月16日~17日 愛知
11月25日~26日 東京
2月17日~18日 福岡
同時開催された分科会の報告
1、指導問題
現状と課題を明らかにするための研究会を全国集会で開催する。
事前論議のためのMLを作る。
2、地域の少年少女センター
情報交換が活発になるような仕組みを作りたい。当面MLによる交流の充実。

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